私は一部上場企業に勤める会社員ですが、副業でフリーランスのウェブデザイナーとして活動していました。副業収入が年間300万円を超えたことをきっかけに、マイクロ法人を設立することを決意しました。
マイクロ法人設立の動機
個人事業主として継続することも考えましたが、法人化することにしました。理由は以下の通りです:
- 給与所得控除が受けられる
- 社会保険に加入できる
- 経費計上の範囲が広がる
- 対外的な信用力が高まる
設立手続きの実体験
合同会社での設立を選択しました。費用は約12万円程度で、電子定款を利用したので印紙代はかかりませんでした。司法書士に依頼せず、自分で書類を作成・申請しました。設立手続きは想像より簡単で、オンラインで完結できました。申請から2週間程度で登記が完了しました。
税金メリットの実感
個人事業主時代と比べて、年間80万円程度の節税効果がありました:
- 給与所得控除:年間55万円程度
- 社会保険料の経費計上:年間25万円程度
- その他経費の計上拡大
特に給与所得控除の効果が大きく、法人から自分自身に支払う給与に対して控除が受けられるのは大きなメリットでした。
運営で苦労した点
維持費用の負担があります。特に社会保険料の負担が大きく、月額4万円程度かかっています。また、法人住民税の均等割7万円も赤字でも支払う必要があります。
ただし、これらのコストを考慮しても、給与所得控除や社会保険の将来的なメリット(年金受給額の増加)を考えると、トータルではプラスになっていると実感しています。
マイクロ法人設立を検討している方へ
副業収入が年間300万円を超えたら、マイクロ法人設立を真剣に検討する価値があります。特に会社員の方は、給与所得との組み合わせで大きな節税効果が得られます。
まずは税理士に相談し、自分のケースでどれくらいのメリットがあるかシミュレーションしてもらうことをお勧めします。
